万一のトラブルにも心丈夫
JR高崎駅西口から徒歩3分、大通りに面したイシイビルは、オフィスや飲食店など9つのテナントが入居する。同じエリアのビルと比較するとワンフロア当たりの面積が60坪と広いのが特徴。使い勝手がよく、アクセスも良好な利便性の高いテナントビルだ。
日本テクノの地域担当が、エコテナントを提案し、2016年7月に導入した。代表取締役の石井良作さんは、「そのとき、市内の多くの企業が、日本テクノの省エネのサービスなどを導入していると知って驚きました。お付き合いのある大手不動産会社でもエコテナントを利用していて、信頼できるシステムだと、改めて実感しました」と話す。
同ビルが完成したのは1997年。計量法に準じて2006年に電気メーターを更新し、今回のエコテナント導入に合わせて2度目の更新を行った。
導入前の電気料金は、同業者に算出方法を教わり、各テナントの使用量に応じて比例配分していた。しかし、あるテナントの退去時に、入居していた期間の電気料金に関してクレームがあった。電気料金の算出方法は複雑で、電気に関しては素人であったこともあり、そのトラブルを解決するまでに、かなりの時間を費やしてしまった。
そうした経緯もあって、石井さんは、エコテナント導入のメリットを「何よりも安心感」と言う。「今は、コンプライアンスの重要性が叫ばれる時代です。何事も誠実な対応が求められる中、こうした自動検針サービスがあれば、安心してビル経営に専念できます」。今後は、万が一トラブルが発生しても、専門業者である日本テクノが説明してくれるという心強さも加わった。
ビルの運営面では、今後、エレベーターのメンテナンスや空調設備の入れ替え、駐車場の整備など各種の改修を進めていく予定だ。費用はかかるが、快適に利用できるよう、テナントビルの品質向上を常に目指していくことが顧客満足につながり、稼働率を上げていくと考えている。そしてエコテナントもその品質向上に貢献しているようだ。